岩手県出身の童話作家 宮沢賢治の代表作を子どもも大人も楽しめるコミカルな童話劇に仕上げました。

みどころ

『オツベルと象』は賢治のほかの作品と比べて文体が少し特徴的です。
「白い象だぜ、ペンキを塗ったのではないぜ。」とか、「なぜぎょっとした? よくきくねえ、何をしだすか知れないじゃないか。」とか、牛 飼いの語り口という設定だからでしょうか、なんとなく粗野で、賢治のほかの作品の優しい文体とは受ける印象が違います。しかもリズミカルで、読んでいると気持ちがワクワクしてきます。
『オツベルと象』 を舞台化するに当たっては、そんな語り口も大切にしたいという思いから、原文をそのままにいくつかの場面にオリジナルのメロディーをつけてみました。ちょっとしたオペレッタ風に仕上がっていますので、是非ご一緒にリズムをとりながらご覧ください。

ものがたり

新式の稲扱器械を六台も据えつけている大農場の経営者オツベルの 仕事場に、白象のタネリがやってきました。どういうわけで来たかっ て? それは象のことですから、たぶんぶらっと森を出て、ただなに となく来たのでしょう。オツベルは少しぎょっとしましたが、タネリ があんまりおもしろそうに仕事場を歩いているので、こんなことを言 ってみました。
「ずうっとこっちにいたらどうだい。」
するとタネリは答えました。
「居てもいいよ。」
どうでしょう、この白象は、もうオツベルの財産です。働かせるか、 サーカス団に売りとばすか。さあ、タネリの運命やいかに。

概要

準備時間:120分
上演時間:60分
片付時間:60分
対象年齢:小学1年生以上
理想の観客数:300人
構成:キャスト4名、スタッフ2名(ホールの場合はプラス1名)

スタッフ

脚色:澤藤 桂
演出:八木澤 賢
作曲・編曲:阿部 明子